「数学がわからない」「数学ができるようにならない」「説明が理解できない」「問題の意味がわからない」「こんなに勉強しているのに点数が変わらない」「いつも計算ミスをしてしまう」などなど、数学の勉強に関する悩みは尽きません。
でも、そんな悩みを生み出す、あるいは皆さんがそう感じてしまう「原因」が必ずあります。今、やるべきことは、ただ長い時間をかけて、効率の悪い勉強を続けることではありません。まず、その悩みをを起こす「原因」をしっかりとつきとめることです。
具体例を一つあげましよう。たとえば、「1次関数の利用」と「図形」の融合問題が苦手な人は多いです。なぜなら、それまでの学習で、「図形分野」「関数分野」と別々に学んできた内容だからです。そんな人に「苦手なら、繰り返し練習して解き方に慣れましょう」という意味のないアドバイスをするつもりはありません。そもそも苦手なのに「繰り返し練習」などできるはずありません。
実は、別々に学んできた内容が、どこでどうつながっているのか、その「最もわかりやすい部分」に気づいてもらうことが大切だと思っています。そこで、この分野をトレーニングしてもらうとき、私は必ず、「たった一つ」徹底して確認させる内容があります。
それは、座標平面上のある点Pについて、そのx座標、y座標の値を、座標平面上の長さにおきかえることです。点P(a,b)であるとき、原点からたとえば右にa、上にb進んだところが点pだとすると、そこに横がa、縦がbの長方形をイメージする、これだけです。教科書では、点pという点のとり方は練習しますが、それだけで学習は終わってしまいます。
詳しくは、「関数と図形の融合問題に立ち向かうイメージとは何か」をご覧ください。
また、高校入試対策として、「関数と図形」の基本的な内容を以下の動画を含む再生リストの中に作成しています。参考にしてください。
きわめて単純でだれでも知っていることを、少しだけ見方を変えて、わかりやすく整理し問題を解くときの「アイテム」にする。これが、数学必勝法です。
北海道公立高校入試「学校裁量問題」の解説は下の再生リストからご覧ください。