「どこで」「どんな」ミスをしたのか、こだわりをもつこと

ミスの背景には「原因あり」

「計算」は人間が行う作業の一つです。ミスがあってある意味当たり前です。人間の行うことには、いわゆる「ヒューマンエラー」がつきものです。しかし、何事にも多くの現象の背景には、その原因となる事柄があるものです。

 みなさんは、これまで数学の計算において、ミスがあったとき、どのように考えたでしょうか。たぶん、多くの場合、「うっかりミスだ、次は気をつけよう」そう考えたのではないでしょうか。でも、それが実は、ほとんど効果ないことにも、すでに気づいているはずです。

 いわゆる「計算ミス」があったとき、私はまず、「どうしてこのようなミスをしたのかな」と問いかけることにしています。ミスした問題を解き直すこと以上に、この時間を大切にすべきなのです。もちろんいつでも、その原因にたどりつけるわけではありませんが、私もその状況から考え得るミスの原因を考え、アドバイスするようにしています。

 もちろん、そのアドバイスは、次に似たような問題に向き合うときには、どこをどのように注意すべきかという具体的なものです。

 また、ミスの原因は、定期テストであれば、解答用紙からは、はっきりと見えてきません。「どこを間違えたか」がわかるだけです。問題用紙における解き方をよく見ることで、「なぜ間違えたのか」の原因を探ることが可能となります。

~ミスをつなげたときに、見えてくるもの~

 また、いくつかのミスをつなげてみると、そこに一つの傾向があることもしばしばです。もし、自分のミスの傾向を的確に把握できたら、効果的な対策(効率的な学習)が可能となります。ただし、ここでの「ミスの傾向」とは、たとえば、「連立方程式の加減法」だとか「因数分解では共通因数でくくる問題」でミスが多いといった大ざっぱな内容ではありません。

 「連立方程式の加減法では、文字の係数が負の数に正の数を加えるときに、絶対値の和を考えてしまう傾向がある」「共通因数でくくる問題では、一つの項全体が共通因数のとき、1が残るところを忘れる傾向がある」などと、具体的なものです。

 本気で、計算ミスを減らしたいと思うなら、「ミスの原因をさぐり、ミスの傾向を意識化すること」まず、そこからはじめてみましょう。 

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